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H&B


去年の6月、オランダとベルギーに行ってきた。
ブログ放置したまま、1年後に今更書くのもどうかと思ったけれど、オランダ/アムステルダムは、学生の頃からずっと憧れの地だったので、ようやく念願叶い、尚且つ本当に良い旅だったので。

アムステルダムは想像以上、本当に素晴らしい街だった。
到着の夜は、ちょうどEURO2008でオランダがイタリアに3-0で勝利した夜だったので、空港もバーも街中みなオレンジ色に染まっていて、それはそれはとても賑やかで、夜中にはサポーター達が街に溢れ、太鼓を叩いて大騒ぎだった。

ずっと憧れだったゴッホ美術館では、大好きな「花咲くアーモンドの枝」を食い入るように鑑賞し、あやうく泣き出しそうになった。自分を支えてくれる弟夫婦の為、また自分と同じ名前をつけられた甥っ子の為に、精神病院で描かれた(詳しくはココ)この絵は、高校生の頃、図書館で伝記を読んで以来、ゴッホの中で一番好きな作品だったので、時間が許せばそれこそ一日中眺めていたかった。

ゴッホ美術館前のミュージアム広場は、町の真ん中なのに広大な芝生の公園で、ちびっ子達がワイワイキャーキャーとサッカーを楽しんだり、大人たちは木陰で読書したり、サンドウィッチ食ったりと、かなりのまったりモード。何より感動したのは、公共の広場のなかにスケボー用のランプがあったこと。何でもかんでも規制するのではなく、取り込むことで、お互いが歩み寄り、また譲歩しながら、皆が暮らしやすくなるような街づくり。

そこから言えば、アムスの街中を走るトラム(路面電車)には、改札が無く、当然切符をチェックをする監視の人もいない。(時々私服の警官が入り口でチェックしてることもある)僕は旅行者用の1日乗り放題チケットを持っていたのだけど、一度もポケットから取り出すことは無かった。そうなると、俺はひねくれた人間なので、「こんな無防備じゃ無賃乗車し放題やんけ」などと考えながら、駅に停車するたび、乗り込んで来る人々の様子を伺ってみたのだけれど、僕が見ていた限りにおいて、皆きちんと料金を支払っていた。どんなに車内が混雑していても、車内を歩いてきては乗車口付近にある料金システム(何か切符的なものをセンサー的なものにあてる。詳細不明)で精算してました。
当然それは、当たり前のことが当たり前に行われている風景だったけれど、少数の違反者の為に規制をどんどん強化するようなどっかの国のやり方ではなく、何ていうか、疑うことからじゃなく、信じることから物事が進行している感じ(といったら大げさかもしれないけれど)にすごく爽快な気持になったりした(勝手に)。

また、その最たる場所であり、且つアムスの象徴でもあるコーヒーショップでは、店員のお兄さんお姉さんも、カウンターでほっこり中の常連さんも皆親切で、あーじゃないこーじゃないと色々話しかけてきてくれて、かなりアットホームな雰囲気(正直、カウンターにいたいろんな意味で酩酊中の常連さんはほぼ何を喋っているのか聞き取れなかったが)。帰り際には店のマスターが親指立てて「また来いよ、ニイチャン。いい旅を!」とスマイル。

有名な自転車専用道路も確認。本当にチャリ使用者は多く、もともとは、坂道が少なく、路地が多いっつう地理的なところから来ているんだろうけど、やっぱり、自動車に比べりゃ環境にも良いんだよなあと思った。且つそれが、これ見よがしな環境運動的ポーズからじゃなく、「自転車って小回り利いて便利だし、ガソリン代かからんし、何より気持ちええやん」的な感じで、自然とみんながチャリに乗っているという印象。

市街地に植物園や大きな芝生の広場があり、路面電車や自転車が交通手段としてしっかり整備され、人々の暮らしに根付いている感じ。帰国後Spectatorのオランダ特集号を読んだのだけど(出発前は完全に気づかずスルーしてしまってた。出来れば出発前に読んで行きたかった!!)、国全体として自然を大切にする姿勢があって、それが都市と自然がうまく調和させてるのかなあなんて。干拓して出来た国だもの、そりゃ温暖化は死活問題だよなあとか。とにかく、俺が思ったのは、日々の暮らしの中で、休日なんかに家の近所で、広〜い芝生に寝転んで木々のざわざわを聴きながら、ビール飲めたら最高だよなあということ。

そんな街の色んな風景のひとつひとつが、アムステルダムの懐の深さというか、一つの街としての“おおらかさ”みたいなもんを浮かび上がらせていて、「多様性を尊重する」という風土がかなりハイレベルに実現されてるなぁということを強く感じました。
そんでもって、心の底から羨ましいぜと、暮らしてみたいぜと。

一方、ベルギーのアントワープ〜ブリュッセルでは、ベルギービールをこれでもかと飲みまくった。本当に色んな種類のビールがあって、瓶の形や、飲むグラスの形も銘柄ごとにそれぞれ違って面白かった。「悪魔」なんていかつい名前のDUVALや、ボーリングのピンみたいな形のORVAL等々、みんな美味かったけれど、個人的にはHoegardenのホワイトビールがツボを激しく刺激。陽の高いうちから酩酊状態で歩く初夏の街はキラキラと輝いていて、俺は、もう今まで味わった中でも最高級クラスの幸福感を感じたのですよ。

街中の屋台で売られている名物ワッフルは、一見、日本のモノと比較してかなりビックサイズで、最初は躊躇したけれど、一口食ってみると、外サックリ中モッチリで、死ぬほど美味く、あっという間にぺロリと食えちゃうので、お前は学校帰りの女子高生かというくらい、毎日のようにワッフル片手にパクつきながら街中をブラブラ。

ホント、ベルギーでは、「ビールうめー」「ワッフルうめー」って、たぶんそれしか言ってないと思う。
小便小僧とか、ナントカ教会とか、ナントカ博物館とか、何か有名なとこ見て回ったけど、あんまし覚えてない(笑)
(ただビール博物館ってとこだけは、ホントにクソつまんなかったのを覚えてる)


この旅行中、一番強烈に感じたのは、時間がすごくゆっくり流れているという感覚。
僕が旅行した6月ごろは夜が9時、10時過ぎ頃まで明るい(当然冬はとても陽が短いのだろうな)ので、夕方仕事が終わってからも、何処かへ出かけて行きたくなる様な感じ。事実、仕事が終わって自宅に帰ってから、家族や恋人と街へ出かけて晩飯食べてお酒を一杯なんて感じの人たちが沢山見受けられ、夕暮れ(のように見えて実際には夜)の街には、とても穏やかな時間がゆっくりと流れているように感じられた。せかせかと日常に忙殺されている自分の生活を振り返りながら、鼻血がでるほど羨ましく感じたのは事実。

それは日本と比較して、地理的な、日照時間的な違い、または、長年かかって培われてきたヨーロッパ的生活様式との違い、それから、旅行者としての視点だったから、というような理由もあると思うけれど、実際問題、日本でもこんな感覚って味わえないのかなあなんて俺は思ったりするわけで、もっとこう何というか、殺伐とせんで、余裕を持って、お互いを尊重しながら、ゆっくり心穏やかに暮らしていくということは、そんなに難しいことなんか?と。
まあ結論は、俺は穏やかに暮らしたい!という単なる個人的なちっちゃな希望に集約される訳ですが。

とにかく、自分の日常やライフスタイルなんかについて、もう一度見つめ直すキッカケとなったとても良い旅でした。
正直、現状おれはまだ日々の仕事にぶっ殺され続けているワケですが、いつかきっと。
そんな風に思っています。


※オマケ
  旅行中に街角で見つけた有名人達の写真 → Flickr
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