先週の連休中、彼女や旧友達と散々飲みまくった挙句、泥酔状態のまま漂着した江古田で、友人のKタロウ君のお宅に、深夜転がり込んだのですが、その際に、めちゃくちゃ面白い映画があるから観ようぜ!!と鼻息荒く推奨されたのがこの映画=「The Boat that Rocked」。
正直、ベロベロ且つヘロヘロだった僕は、内心「もう眠たあああああああああい」と躊躇しておったのですが、Kタロウ君の瞳はニューシネマパラダイスの少年のように凛々キラキラと輝き、すでに再生ボタンは押された後であり、半ば強制的に上映は開始されたのですが、日本ではまだ上映前の作品のため、字幕が無い!
一瞬で心が折れそうになった瞬間、そんな僕の心理を察してか「これ、字幕ナシなんだよ。テヘッ」とKタロウ君のチン毛も生えてないようなキュートなエンジェルスマイルが発動。
そこで心をグッと持ち堪え、僕の拙い英語力での脳内翻訳(すべて栃木弁)によるミッドナイトシアター開演と相成ったワケですが、いざ始まってみたら、これが眠気も酔いもブッ飛ぶぐらい、めちゃくちゃ面白い!!深夜にもかかわらず、2人して大笑い&涙。
舞台は1966年のイギリス。政府によってラジオでのロック・ミュージック放送に制限があった時代、人々が熱狂的に聴いていたのは、海上の船から流れてくる海賊ラジオ。
24時間バンバンにロック・ミュージックを流すこの海賊ラジオ船には、8人の超個性的DJ+αが暮らしておって、そこにひょんなことから、18歳の童貞少年が仲間入りするワケです。
そこから船上におけるDJ達のゆる〜い生活やそれぞれのエピソードが、と同時に童貞少年の恋だとか生い立ちだとかを通じた成長が描かれていくワケですが、そこに忍び寄る政府による海賊ラジオ撤廃の影が・・・というお話。
Kタロウも言っていたけど、男子_ここは“男”でも、“野郎”でもなく“男子”がどんぴしゃ_の大好物が盛りだくさん。
個性的で強烈なキャラクター_イケメンDT、七三メガネ、ヤリチンもみあげデブ(演じるのはあのショーンオブザデッドやHOT FUZZのニック・フロスト!)、頼れるヒゲの兄貴分、レズのメイドさん、八の字眉毛のお人好し(めっちゃ良い奴)、60年代ロックスターばりにキメたカリスマDJ等々_に加えて、海!船!ロック!の大三元。そこにキュートな女の子が乗っかって、ダブル役満。
終盤の某ハリウッド映画的展開も、ジャッキー・チェン映画ばりの余韻無しなラストシーンも、全部ひっくるめて「あぁアホだなあ」と微笑む次第。
日本では、来月末ごろ公開予定で、題名は「パイレーツ・ロック」になるとのこと。
字幕つきでもっかい観ようと思っておる今日この頃です。
それから、Kタロウ君、サンキュウ&ロケンロー!!!
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